【2023年最新版】シルクの特徴7選。メリットやデメリットとは?
「シルクは敏感肌にもいいと聞いたけれど、どうして肌に良いの?」
「パジャマや寝具、肌着類をシルクにすると良いって聞いたけれど、その理由は?」
そんな疑問を持っている人も多いかもしれません。
なめらかな肌触りのシルクは、インナーや下着、パジャや枕カバー、靴下や腹巻など幅広い分野で使用されています。
最近では、ハンドケア用のシルク手袋など肌荒れ防止アイテムを利用する人も増えています。
シルクは天然繊維なので肌にとても優しく、その他にもたくさんのメリットがあります。
今回は、シルクとはどんな素材なのか、メリット・デメリットを合わせて紹介します。
〇そもそもシルクとは?
蚕の繭から取れる糸、それがシルクです。
紀元前から中国で愛されていた素材であり、その手触りや高級感から、王族の衣服や有力者への献上品としても使用されて来ました。一度触ったら虜になってしまうようななめらかさ、そして美しい光沢が魅力のひとつです。
また、シルクは糸自体が非常に細いため、生地も柔らかく、なめらかなものになります。
肌触りが良いことから、肌に直接触れる肌着や下着、赤ちゃんのおくるみ、布ナプキンの肌面などにも使用されています。
〇シルクのメリット5選
ここでは、シルクのメリットを紹介していきます。
なめらかで美しい見た目以外にも、シルクにはメリットがたくさんありますので、チェックしていきましょう!
・ 肌に優しい
・ 高い保湿性を持つ
・ 美しい光沢
・ 夏は涼しく、冬は暖かい
・ 静電気が起きにくい
1:肌に優しい
シルクは、アミノ酸18種類が結合したタンパク質が主成分。肌と同じ成分で出来ているから、肌との親和性が非常に高く、肌へのなじみがとてもよいです。
・ 糸が細いため肌への刺激が少ない
・ 主成分が肌と同じで、肌との親和性が高い
・ 保湿性が高く肌へのダメージが少ない
長時間のマスクの着用や、手指への繰り返しのアルコール消毒などで肌荒れがする人は、シルクのインナーマスクやハンドケア手袋などの活用で、肌荒れの改善が期待できます。
また、寝ている間の肌や髪を摩擦ダメージから守るため、パジャマや枕カバー、ナイトキャップなど肌や髪が直接触れるものにシルク製品を使う人も増えています。
2:高い保湿性を持つ
シルクは非常に保湿性の高い素材です。そのため、触れた瞬間に少ししっとりとした手触りを感じることができます。
綿などの他の素材の場合、生地表面の摩擦によって肌を傷つけてしまうことも。シルクは保湿性が高いためしっとりとしてなめらかな触感で、素肌へのダメージが少ない素材です。
摩擦による肌や髪へのダメージを抑えられるため、寝るときの枕カバーやナイトキャップ、肌着やパジャマなどに利用する人も多いようです。
3:美しい光沢
シルクは「天然繊維の中で唯一のフィラメント繊維」で、その構造(三角形の繊維形状)から光を当てるとプリズムのように反射します。ドレープ性の高い衣服に使用すると、動くたびに生地がきらめいて高級感が出ます。
特別な日の服装や、フォーマル衣料、パーティードレス、ウェディング衣装などに選ばれる素材です。
4:夏は涼しく、冬は暖かい
シルクは、極細繊維が集合結束した「マイクロフィブリル構造」をしているため、空気や水分を良く保つ構造となっています。空気をたくさん含み、通気性が良く、汗ばむ季節もべたつきや不快感を抑えることが出来ます。
また、湿度や温度を一定に保つ機能があるため、乾燥が気になる季節や、寒さが厳しくなる冬場も暖かく、快適に過ごすことができます。
5:静電気が起きにくい
シルクは保水性が優れているため、静電気が起きにくい素材です。静電気が起きにくいため、衣類にホコリやダニ、花粉などが着くのを防ぐことができ、衣類を清潔に保ち、アレルギーを抑える効果も期待できます。
〇シルクのデメリット2選
次に、シルクのデメリットについて紹介します。
・ 摩擦に弱い
・ 紫外線に弱い
1:紫外線に弱い
蚕の繭は日光による紫外線からサナギを守るために、紫外線をブロック(吸収)する働きがあります。しかし、シルクの主成分であるタンパク質は紫外線に弱いため、長時間紫外線を浴びる場所で着てしまうと、変色したり、繊維が弱くなったりするというデメリットがあります。
シルクは通気性も良く軽やかな素材なので、夏場の衣類にもおすすめの素材ですが、長時間野外で着用する場合には注意が必要です。
2:摩擦に弱い
シルクは非常に細い繊維が結束している繊維のため、引っ張りなどの力には強いのですが、表面摩擦には弱い素材です。強い摩擦力や、繰り返しの摩擦力がかかってしまうと、結束している細い糸が少しずつ切れていって、毛羽立ったり、生地が薄くなったりして、最悪の場合、穴が開いてしまうこともあります。
シルク素材の衣類を着る時は、出来るだけ摩擦しないように注意しましょう。
また、洗濯する際も摩擦力がかからないようにネットに入れるなどの工夫をすることで、シルク商品を長持ちさせることが出来ます。
〇まとめ
非常に繊細で美しいシルク素材について、メリット・デメリットを紹介しました。
<シルクのメリット>
・ 肌に優しい
・ 保湿性が高くしっとりしている
・ 光沢が美しい
・ 夏は涼しく、冬は暖かい
・ 静電気が発生しにくい
<シルクのデメリット>
・ 紫外線に弱い
・ 摩擦に弱い
デメリットもありますが、肌に優しいなどのメリットが多い素材です。
素材の特徴を理解した上で、ぜひ一度、シルクの商品をお試しください。
〇もっとシルクを知りたい!という方へ。
当店の運営会社:株式会社中忠商店の製品番頭・TES(繊維製品品質管理士)が、シルクについてより詳しく解説しています。(京都西陣の絹糸屋さんの「よむしるく」)
もっとシルクを知りたい!という方は、是非こちらの記事もご覧ください。
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